2007 Stock Market Crashes
2007 株式大暴落 by kingsarmonj

いざなぎ越え相場に浮かれた、全世界の投資家に警鐘乱打。 2007年、世界経済に逆風が吹く。逆境に耐えぬけ。克服すべき障害は広大である。

2007/02/09
銀行貸出残高10年ぶりに増加
銀行貸出残高は、前年同月比1.8%増。12ヶ月連続のプラス。
銀行が、融資への積極姿勢を強めており、国内の銀行による年平均の貸出残高は前年比1・2%増の384兆8632億円と、1996年以来10年ぶりに増加した。
1月マネーサプライは、前年比+1.0%で、民間調査機関の予測中央値を上回る結果となった。
マネーサプライは、90年代からの積み上げが大変なことになっている。
生産価値が100円上がったとして、消費者が余剰生産を買うために、より多くの金が必要になる。
お金の供給は、日銀から供給される貨幣、あるいは商業銀行によるローン。
投機がないと仮定して、貨幣の増加イコール生産価値の増大である。
貨幣の増加がGDPの伸びを超える場合、余剰貨幣は、投機のために利用される。
したがって、どこかの国で投機が起こっているかどうかを調べるには、その国の貨幣の増加と、名目GDPの伸びを比較すればよい。
日本の貨幣が生んだバブルは、日本の銀行が目を覚まし、危険性の高い貸出、つまり、不良債権になりそうな貸出をしすぎてしまったことに気がづく、その瞬間から終わりに向かう。
その時から、銀行は貸し出しを抑制するのだ。

グローバル化により、世界中で、賃金の伸びは、生産性の伸びよりも遅れている。
生産性が向上しても、賃金が停滞すれば、供給が需要よりも速く伸び、不均衡が生じる。
しばらくは、銀行ローンや消費者負債で需給ギャップは埋められる。
賃金が伸びないため、企業収益は増大する。
そこで、はなはだしい株価上昇がおきる。
生産性と賃金のギャップが大きいほど、企業収益と株価上昇も大きく、したがって、その結果起きるトラブルも大きい。
やがて、銀行が貸付を停止するか、負債者が借り入れを減らす時期がやってくる。
そのとき需要と供給のギャップが表面化してくる。
東南アジア経済にとっての決定的なタイミングは1997年にやってきた。
ちょうどそのときも、日本の銀行は、タイなど、アジア諸国に惜しみなくお金を融資した。
現代のアメリカは莫大な対外債務と莫大な貿易赤字、財政赤字を抱えている。
それは、ちょうどタイを巨大化したようなものだと言われている。
2006年米国家計貯蓄率はマイナス1.0%となり、大恐慌時代の1933年に記録した同1.5%以来、73年ぶりの大幅マイナスとなった。
アメリカは大恐慌の1929年当時、アメリカ国民の1%が国の富の36%を所有していた。
自然の法則による暴落後、1949年までに、その割合は21%に落ちた。
そして再び、大恐慌時の比率を上回っている。
円キャリートレードが、騒がれている現在、10年ぶりに高い銀行貸出残高の中には、投機に対する融資も含まれていると考えられる。
将来の不良債権に繋がるリスクがどれだけ内在しているのだろう。
再点検する時期にきている。
円キャリートレードにより、日本の通貨は急激に下落している。
これにより、西洋諸国の輸出品は高くなり、日本からの輸入品は安くなる。
貿易赤字が急増し、アメリカ製品に対する需要を妨げ、アメリカ企業の収益は減るに違いない。
株価は上昇してきたが、これは、世界の9割が、企業収益が上がり続けるという強気の見込みがあったからである。
やがて収益が減れば、どんなに粘り強い投資家でも、逃げ出すだろう。
そうなれば、アメリカで株価が暴落する。
アナリストは、経済のファンダメンタルズを強調したがる。
しかし、どのような健全なファダメンタルズも、株式市場の暴落と大恐慌を阻止できなかった。
本当に、重要な唯一のファンダメンタルズは、すなわち需要と供給なのである。
kingsarmonj

Archives

2006/12 - 2007/01   2007/01 - 2007/02   2007/02 - 2007/03   2007/03 - 2007/04   2007/05 - 2007/06   2007/08 - 2007/09   2007/10 - 2007/11  

kingsalmon
相場カレンダー... 相場観 Bookmarks... 相場サイクル表... マスターチャート... 不敗の原理... 相場六十四卦概略... Cyber crisis management...
このブログのテンプレート